全国に自生する「葛」という植物。
気にとめて歩いていると、川岸や建物のフェンス、道路脇など様々な所で出会います。
普段目にする葛は、雑草としてのイメージが強いのですが、
日本では古来から、
根は、食の原料や薬として。
葉は、家畜の飼料として。蔓は、編んで籠や縄として。
そして、微生物の力を借りて蔓から繊維を取り出し、布を織を織ることでも日常生活に取り入れられてきました。
この昔から伝わる葛糸作りは、葛蔓を採取後、窯で茹で、ススキで作った「室」の中で発酵させます。
数日後、発酵が“ちょうど良い”状態時に、室から取り出し川で洗うと、糸を抽出することができます。